須坂創成高の特色学ぶ〜中学3年生が初の体験入学

2014-08-02 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 須坂商業高校と須坂園芸高校で29、30日、両校の再編統合により来年4月に開校予定の須坂創成高校(仮称)の体験入学があった。北信地域の中学3年生らが大勢参加し、体験講座などを通して総合技術高校の特色を学んだ。
 30日の園芸会場は生徒約240人と、引率教師や保護者を合わせ300人近くが参加。全体で新高校の概要などの説明を受け、体験講座として農業科(園芸学科、食品科学科、環境造園科)と工業科(創造工学科)に関する8コースに分かれて学んだ。
 このうち新設する創造工学科は、地域産業界の「核(リーダー)」となる人材育成を目指し、精密機械、メカトロニクスの2コースを設置する。企業との協働による「デュアルシステム」を採用し、実践的な学習を充実させることなどが特徴。1年次は企業見学などで地域産業を知り、2年次に企業での就業体験、3年次は企業で実践的な実習を予定している。
 体験講座で生徒たちは、同学科の学習内容を学んだほか、実際にメカトロニクスコースで学ぶ、専門装置を使ったシステム制御の技術を体験した。
 この他、園芸学科は果樹、野菜・花き、作物の3コース、食品科学科は微生物バイオ、食品製造の2コース、環境造園科は緑地計画、造園技術の2コースで講座を実施した。
 来年度の募集定員は農業科(3学級)と商業科(3学級)が120人ずつ、工業科(1学級)は40人。開校時は園芸キャンパスに農業科と工業科、商業キャンパスに商業科を置く。平成30年度以降は、3科とも園芸キャンパスに設置し、商業キャンパスは体育施設として使う予定。現在、園芸高敷地内に建設中の工業科棟(鉄筋コンクリート造3階建て)は、来年1月末に完成予定となっている。
 園芸高の小椋勇人校長は「農・工・商の学科間連携ができることが総合技術高校の目玉」と話し、将来の地域を担う人材育成に期待を寄せる。
 ある生徒の母親は「将来の仕事につながる学習ができ、学科間の連携も重要。いい高校だと感じた」と話していた。29日の商業会場には約150人が参加した。

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