おいしくなるには愛情が一番〜学校でみそ仕込みを体験

2014-07-19 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 墨坂中1年5組(赤羽美和子教諭、34人)の32人は15日、学級活動の時間に調理室でみそ仕込みを体験した。講師に中村元保・中村醸造場社長(須坂市本郷町)を招き、大豆、こうじ、塩を混ぜた米みそを造り、六つの班ごとにペット容器に仕込んだ。発酵が進む夏場を越え、4カ月後の11月ごろには食べられそうだ。赤羽教諭(家庭科)は「愛情を持って造ってくれていることを分かってもらえるとうれしい」と期待した。
 学校内で先月中旬に同クラスがまいた大豆は現在、20?ほどに伸びているという。
 仕込む原材料の大豆は昨年校内で収穫されたもの1.5?を使った。赤羽教諭があらかじめ煮て冷まし、生徒はビニール袋の中でつぶす工程から。塩とこうじ(蒸し米にこうじ菌をつけたもの)を混ぜて「塩きりこうじ」をつくり、つぶした大豆を円形プラ容器の上で混ぜ合わせた。
 中村講師が塩分や種みその入った種水を加えた後、さらに混ぜ、空気を抜いてペット容器に仕込んだ。
 講師は信州の名工に輝き、厚労省と県のものづくりマイスターみそ製造に認定されるみそ造りの熟達者。
 うまくなるポイントについて、講師は「愛情が一番。興味を持って家庭や学校で取り組んでもらうとプラスアルファの楽しみが味になる」と述べた。
 仕込んだ後、飯島怜香さんは「初めての体験だったが、意外と簡単だった。もっと造りたい」。穂谷綾祐(りょうすけ)君は「何げなく食べるみそがこんなに大変だったとは知らなかった。造っている人に感謝したい」と感想を発表した。
 なお、中村講師によると、みその分類は、米みそのほかに大豆と塩だけで造る豆みそ、米の代わりに麦を使う麦みそ、それらを混ぜる調合みそがある。

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