元気スクール〜地域を知り、スクラムを組む

2014-02-08 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 蔵の町並みキャンパス元気スクール(実行委主催)は先ごろ、シルキーホールで「須坂の地域資源を活用した私のおもてなし」をテーマにトークセッションを開いた。約50人が聴講した。
 おもてなしとは何かについて、パネラーの田中宏和田中本家博物館長は「人のために尽くすこと。喜んでもらえることに尽きる」。小林義則須坂景観づくりの会理事長は「自分がしてほしいことをしてあげること」。山上万里奈ゲストハウス蔵経営者は「古い建物を借りて改修したゲストハウスをそのまま見せること」と述べた。
 コーディネーターの笹本正治信大副学長・地域戦略センター長は「おもてなしは人としてどれだけ大きくなれるか、学ぶことに直結している。視野を広げるにはあちこちよそへ行かないと須坂の良さは分からない。よそ者の言うことをどれだけ自分たちのものにできるかにかかっている」と水を向けた。
 田中館長は「店や住居の奥に広がる庭はちっぽけですと言わないで、立派な庭ですと誇りを持って外の人に話せることがおもてなし。いいものが数多くあるので宝(地域資源)を光らせるのはこれから」。
 小林理事長は「生まれ育ったまちを知らないことに気づき、須坂を知る勉強をしていった。景観づくりの会の郷土愛育成事業で須坂小児童と昨年まちを回ったが、知ることでまちが好きになれることを知った」。
 山上氏は「ゲストハウスは食事を提供しない素泊まりの宿。日々のおもてなしとは、外においしい物ともてなしてくれる人がいるのでゲストハウスとしては何もしないことか。店の人が時間をさいておもてなしをしてくれるのが須坂の良さ。もう一度行きたいと思わせるのは風景より人。旅人には人と人がつながっている印象という。旅人は何げない所に面白さを発見する。人を呼び込むにはもっと広域連携が大事」と指摘した。
 まとめで笹本副学長は「地域のことを質問されて答えられるのが一番大事。このままでいいなら地域おこしは必要ない。未来へ向けてよりよくが大事で、スクラムを組む必要がある。3割は頑張る人と何もしない人。真ん中の4割は足を引っ張る人をとめる人。地域づくりは人づくりで努力が問われる。地域をよくする、人のために尽くせる若者と、その前に子供たちをつくること」を強調した。
 実行委員会は須坂商工会議所、信州須坂産業活性化戦略会議、蔵の町並みキャンパス推進協議会、信大・須坂市研究連携センター、須坂市で構成した。

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