須坂市観光協会が活性化で意見交換

2014-02-01 07:00 am by 須坂新聞

観光 icon 市観光協会(駒津健一会長)は27日、蔵のまち観光交流センターで「銀座通り活性化懇談会」を開いた。蔵の町並みの入り口に同協会が管理運営する観光交流センターがあり、来年3月には北陸新幹線の金沢延伸が、同4月には善光寺御開帳を控え、来訪者の増加が予想される。今年4月には同センターの新たな指定管理期間5年が始まることから、市街地の観光拠点の充実連携、来訪者の満足度を高めるおもてなし戦略構築へ活動を始めた。
 初回は、蔵の町中央通り商店会と銀座通り振興会の代表者、通り沿いの飲食店主、商店主、事業者、市文化振興事業団、市、同協会職員ら16人が観光客への対応などで活発に意見交換した。
 「空き店舗が増え、収入のない店も増えてきている。店主が高齢化し、自力の回復は望めないので若い人の力を借り、変わった発想で中身の入れ替えを」「にぎわったショッピングセンターは飲食店街にしてはどうか」「市(いち)がないので5の日や10の日、土曜などに古本市でも何でも開いてほしい」
 「年配の買い物難民が近くに大勢いるので総菜や肉・魚・青果など近くで間に合う食材を御用聞きして配達する仕組みが考えられないか」「岩村田商店街のようにお試しの店、チャレンジショップができないか。うまくいったら新規開店する仕組みも面白い」「観光客は滞在時間が30分と短く、喫茶店でゆっくりお茶を飲む人が少ないので通りの活性化のベースは地元の人」
 「来店者から店を出したいと言われ、どこへ行けばいいかと尋ねられた。借りたい人に制度が分かりにくいのでは」「わざわざ店の仕組みはあるが、どこが空き店舗か分からないので商業観光課とまちづくり課が横の連携をしてほしい」「定年後に須坂へ戻る人の移住も考えて」
 「来訪者は県外や市外のため、小さな観光案内所と思って活動するが、空回りしているようでお互いに情報交換がほしい。地元の人が動けるまちに」「食事にもおやつにもなるおやきを買う所が近くにないのでみそのようにパッケージにしてまとめてほしい」「観光客の移動範囲は広いのでマップは須坂、小布施、高山でなく、もっと広域に。少なくとも北信地域を網羅するものに」など出された。
 まとめで協会側は、お互いの状況を理解するためにイベント情報等(ちらし)を一元化し、事前に通りの事業者らに配ることや、懇談会を年4回ほど継続することなど決めた。
 駒津会長は取材に「銀座通り春まつりや夏のお花市、音楽祭、秋まつりなどに足を運んでもらえるようになってきたので、互いにお店情報を共有し、まちを知ることが大事だと分かった。まちを元気にするため連携し、誘客に向け歩調を合わせたい」と語った。

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