2014-01-18 10:14 am by 須坂新聞
JA須高(牧良一組合長)は、昨年11月の定例理事会で4支所構想を決定した。構想は、現5支所を4支所に再編し、各支所に金融、営農の総合機能を構築するもの。平成元年の合併以来の正組合員数や果樹生産の減少に対応し、経営の安定強化と組合員の利益向上を目指す。
現在は本所支所、井上、仁礼、小布施、高山の5支所で構成されている。このうち小布施、高山両支所は総合事業機能があり、ある程度の事業量を確保、行政との連携も良好なことから現行通りとする。構想では、須坂市内にある3支所を、充実した総合事業機能が発揮できる2支所へ集約する。
JA須高では、5月までが任期の現執行部で組合員らの理解を得たいとして、2月に18地区で説明会を開く。
それらの意見を集約しながら、26年度に須坂市を2支所に分ける枠組みの地区エリアや設置場所などを決め、28年度に新支所体制でスタートさせたいとしている。
昨年合併25周年を迎えたが、生産者、組合員が合併時から比較して年々減少している。実質的に生産に関わる正組合員数は平成22年度は約5,100人で、平成5年度比で約1割減。准組合員は4,463人で同年度比で3割ほど増えている。取り扱う販売高はピーク時の平成3年度の約140億円から昨年度は約70億円と半減。一方で貯金高は発足時の約437億円から昨年度は約718億円に推移している。
JA須高は「このような状況下、同じ枠組みでの事業運営は困難」として、4年前から検討を重ねてきた。
平成22年度に経営改善計画書を策定、審議を始めた。24年度には組織機構改革案として、各支所の購買店の整備、共選所統廃合を組合員に提案。
昨年は小布施の第一、第二共選所を統合し、現在は選果機がある共選所は五つとなり、今後もさらなる統合が検討される。統廃合の対象とした店舗は、継続を望む強い声を受けて、名称と営業時間を変更して営業している。
また、本所は昭和30年代の建物で、平成23年度に行った耐震診断で補強が必要とされた。4支所構想に伴い、補強工事か新設かの選択も迫られる。
牧組合長は「今の施設、体制はピーク時のままであり、適切に対応しなければならない。既存施設を有効活用しながら、組合員のよりどころとなる構想を実現させたい」と話している。
2014-01-18 10:14 am by 須坂新聞 - 2 コメント
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