【STV】無線回線でバックアップ〜災害時の市町村中継機能強化

2014-01-11 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須高ケーブルテレビ(須坂市北横町、丸山康照社長)は、災害時に対策本部が設置される須坂市、小布施町、高山村から無線回線を使って同社へ本部情報を伝え、視聴者に生中継するための設置工事を先ごろ行った。総務省平成24年度補正予算「地域公共ネットワーク等強じん化事業」(地域ケーブルテレビネットワーク整備事業)を活用し、光回線(既設有線)が断線しても無線回線で情報伝達が可能となった。先月25日、市町村長に説明した。
 同事業は災害発生時に地域の重要な情報伝達手段となる放送・通信網の切断による情報遮断を回避する防災上の観点から、有線網の切断が想定される箇所の一部無線化などを助成する。同社は無線アクセス装置などを申請し、事業費約2,000万円のうち補助金は3分の1ほどと見込む。
 富士通ネットワークソリューションズ(横浜市)の無線アクセスシステムを採用した。
 各市町村の役所・役場から同社までの距離は、須坂市が約0.8km、小布施町が約4.5km、高山村約6km。
 無線アンテナは、須坂市役所は本庁舎3階の305会議室の北西角に設置。小布施町役場は屋上にアンテナポールを新設し、2階会議室まで配線。高山村は公民館3階の南西角に設置し、役場屋根を経由し2階会議室へ配線した。同社はシルキービル屋上に3方向に向けて設置した。
 同社は平成元年の開局から25周年を迎えた。平成19年には須坂市・小布施町・高山村と各災害時放送応援協定を締結。同20年には須坂市災害対策本部に光専用線を敷設し、緊急時に地域情報チャンネル24で生中継ができる体制を整えている。
 同23年11月には「災害時における出動・報道基準」(社内規定)を策定。3カ月に一度は須坂市と災害時の報道訓練を続けている。今後は小布施町、高山村へも広げたい考え。
 丸山社長は「地域のライフラインとしてエリア全域に敷設した光ケーブルの利活用に加え、今後は無線技術を駆使して緊急時にも災害対策本部からの情報をさまざまな伝達方法により迅速に、正確に届けたい」と話す。

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