2013-12-21 07:00 am by 須坂新聞
市教育委員会は12日、市が所有する旧小田切家住宅(春木町)を市有形文化財に指定した。①母屋(木造2階建て)②上店(同)③店(同)④表門⑤車寄せ⑥土蔵4棟(木造2階建て)⑦向こうの家(同)⑧水車小屋⑨庭園―の構成で、建築年代は江戸時代後期(母屋や土蔵の一部)〜明治時代中期。離れ(昭和前期ごろの建築と推定)は一連の建築物群と性格を異にすることから、指定から除外した。
小田切家は幕末まで須坂藩の御用達を務めていた。江戸時代の建物は明治3年の須坂騒動により大半が焼失したと考えられている。
小田切辰之助は有数の製糸家で、蚕種の品質を管理する蚕種大総代に任命(明治6年)され、日本で最初の製糸結社、東行社の創立(明治8年)に加わった。明治17年には俊明社を創立。銀行の設立や水道の敷設に協力するなど須坂の発展に尽くした。昭和30年代までは西側にも敷地が広がっていたとされる。製糸業が盛んだった当時をしのぶ代表的な建物―とした。
現在、旧小田切家住宅の公開に向け、調査委員会が今後の修復・保存・活用を提案するため調査報告書の作成を進めている。
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