内藤靖須坂市教育委員長に聞く

2013-06-29 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 21日に須坂市教育委員長に就任した内藤靖さんは25日、本紙の取材に応じた。教諭・校長などで高校教育に37年在籍。県高校長会事務局長を5年務め、須坂市東部児童センター所長を今年3月まで5年4カ月務めた。平成21年8月から県教委の「地域とともに須坂新校を考える懇話会」の座長を務めている。
 「高校教育では高校生と言葉により理解し合えたが、児童センターでは日々成長する子供の育ちの経過を知ることができて勉強になった。子供(小中高)は必ず、いつかは育つ機会が出てくる。長い人生の中で育つ機会と場は大事だ。大勢の人と関わり、多くの場からいい影響を受けることを期待している」
 「教育委員は幅広い分野の教育を考える立場。委員が力を合わせて期待に応えたい。そのために信頼を大事にしたい。学校教育では現場の先生が元気が出るよう応援したい。先生方には初心を、志を立てた時の気持ちを大事にしてほしい。親が孤立しない状況づくりに努め、課題解決力を高める応援もしたい」
 座右の銘「積小為大(せきしょういだい、小を積みて大と為す)」は二宮尊徳の名言。大きな問題の解決は難しいが、身の回りの小さな問題に気づいて解決を重ねると大きなものになると捉え、「それぞれが力を尽くすことが大事」と説く。一方、人間が行動する限り、和やかに進める余裕が必要とし、「和楽」の気持ちを大事にする。
 開校3年目の市立須坂支援学校は本年度、中学部を開設した。中学部の卒業生が通う高等部の28年度設置を県教委へ要望している。
 一方、須坂園芸高と須坂商業高を統合して設置する「須坂創成高校」の開校を27年度に控える。地元要望がかなう学校づくりに地域と共に全力を挙げる。

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