馬場町誌を発刊「六角堂の見える風景」

2013-04-21 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 馬場町誌編さん委員会(岩崎宏章会長)はこのほど、初の馬場町誌「六角堂の見える風景」を刊行した。資料収集から調査、執筆、装丁などすべて馬場町在住の編さん委員で作り上げた。
 同書は▽馬場町の地理と町名の由来▽六角堂▽須坂の製糸業と馬場町▽交通の発達と社会の発展―など9章で構成している。A4判、360P。
 明治初期、製糸工場が須坂に進出し、特に野原だった馬場町に山一、山七、昭栄製糸など大きな工場が建設された。須坂は扇状地で水はけがよく養蚕に適しており、関東・中部・関西に通じる街道の基点に位置していた。その中心に馬場町があったという。
 また、古くから石仏「如意輪観音菩薩」が祭られている小さな六角堂があったとされる。町が経済的に発展する中、地元民らは明治36年に現在の六角堂を再建。京都から新たに如意輪観音菩薩を本尊として招いて安置。家に仕送りして細々と暮らす工女も寄付するなど、町民の信仰のよりどころとなった。
 そのほか、馬場町の祭りや、町内の主な企業、公共施設、年表などを載せている。
 岩崎会長は「その時々に生きた馬場町の人々の息づかいを本書の行間から読み取っていただければありがたい」と話す。800部印刷し、町内の全戸約600軒に配布。残部が多少あり、希望者には3,500円で販売する。問い合わせは岩崎会長☎026-248-2362または区長の伝田明康さん☎026-245-1323まで。
 なお、19日に馬場町公会堂で出版記念の祝賀会を開いた。

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