2013-02-17 07:00 am by 須坂新聞
第39回全国造園デザインコンクール(日本造園建設業協会主催)の審査が先ごろ行われ、須坂園芸高の久保香織さん(2年、小布施町山王島)が全作品の中で最高賞の国土交通大臣賞を受賞した。朝日純代さん(3年、長野市)も特別賞のランドスケープコンサルタンツ協会長賞を受賞するなど合わせて4人が入選、2人が佳作となった。その結果、同校は、学校単位で最も優れた高校に贈られる文部科学大臣賞を2年ぶりに受賞した。7度目。
同コンクールは、高校、大学、一般の3部門で、▽住宅庭園▽街区公園▽公共的空間▽実習作品―の課題で作品を募集した。全国から352点、そのうち高校は29校249点の応募があった。
国土交通大臣賞の久保さんは、住宅庭園で「雑木の世界〜木漏れ日が楽しめる庭」をテーマにデザインした。庭木にコナラやケヤキ、ヤマボウシなどの雑木、落葉樹を主体に配し、夏は葉を茂らせて木陰をつくり、冬は落葉して暖かな日差しが部屋に差し込むようにした。
吹き抜ける風や、鳥のさえずり、虫の鳴き声などが感じられる癒やしの空間になるように工夫した。
久保さんは「あまり人の手で管理されていない、自然な庭を意識した。3種類の図を描くのが難しかった。評価されてうれしい」と話した。
ランドスケープコンサルタンツ協会長賞の朝日さんは、街区公園で「『地域交流』やすらぎ公園〜防災機能を取り入れた空間づくり」をテーマにデザインした。東日本大震災の被災者から聞いた体験談を基に、噴水の地下に雨水貯水庫を設けたほか、炊き出しなどができる釜の機能や、担荷を収納できるベンチを置くなどした。
朝日さんは「被災者から聞いた話をうまくアイデアに生かすことができた」と話した。
ほかに、広田香菜さん(3年、飯綱町)と根岸雅実さん(同、長野市)が入選、原昂祐君(同、同)と栗林勝太君(1年、中野市)が佳作となった。
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