「市民の声を政策に 」須坂市議会4会派が市民意見を聴く

2012-07-28 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 市議会の議員グループでつくる「議員有志の会」(佐藤寿三郎代表、8人)は先ごろ、シルキーホールで「4会派合同議会報告会」を開いた。議員の6月定例会報告に続いて出席した約20人の市民が市政に対する各自の提言をした。
 田子昭治さん(春木町)は「須坂市活性化対策構想」の中で「市民は意識改革と発想の転換を図り、すべての行為をプラス思考に変える必要がある。市は業務の合理化や諸税の見直し、予算改革を実行する必要がある。プライドある市を構築しよう」と訴えた。
 さらに「議員は活気がない市の現状を分析して勉強を。職員はパソコンに向かう時間を短くして外へ飛び出して。議員数(20人)は岡谷と人口規模が同じなので15人程度に。最終処分場は地下水の低い日滝原に設置し、跡地はフルーツ公園や枯れ山水庭園、駐車場などに」と述べた。
 山岸有希さん(仁礼町)は「最終処分場候補地の仁礼町から見た市政」の中で「候補地となって約3年の間に白紙撤回を求めてきた。安全安心の観点から選定が間違っていたと考える理由は、安全第一を考えるべき第一選考が、経済性や効率優位に比較されていたから。建設ありきの姿勢と広域連合に対する市のメンツのほかは見て取れない」
 「二つ目の問題は、民意・意見集約の在り方。候補地に近隣する住民の多くは反対しているが、一部の意見と扱われている。区民75%の反対署名は住民の不安と受け止められている。市の説明は建設に向けたアリバイづくり、誘導としか考えられない。民意を反映させるには住民投票が必要。どこよりも公正公平に物事が決められる市を願う」と述べた。
 そのほかの出席者は「市の夢を語る場所を設けて。議員は民意を集め、議員を含めリーダーは夢を語ってほしい」「市民が市政に参加する方法を規定する議会基本条例や住民自治基本条例の制定に向けて議論を」「議会活性化のため、地域づくり市民会議や懇談会に出て市民の意見を聞いて」と要望を交えた。
 また、市長と議会の二元代表制について、議員が報告し、出席者が発言した。
 去る3月議会で決まった副市長選任案の、反対討論の発言をめぐり、市長が議長宛てに「事実に基づかない発言に対する対応について」と題して申し入れた。また、5月市報に記事を掲載し、市ホームページの市長コラムでも指摘した一連の行為を6月議会で複数議員が質問した。
 出席者は「有権者は自由に論評や発言ができるので執行部の責任者として弁明の必要はない。市報という公器に自らの主張を展開することは地方自治の本旨にそぐわないと思う」と述べた。
 報告議員は、新自由クラブの佐藤寿三郎、田中章司両議員、無所属クラブの宮本勇雄、北沢雄一両議員、須坂市民クラブの岩田修二、宮坂成一両議員、日本共産党の土谷フミエ、竹内勉両議員と、会派に属さない石合敬議員の9人。

2012-07-28 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



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