須坂景観づくりの会が発足〜統一感ある町並み創出へ黒壁運動開始

2012-05-26 07:00 am by 須坂新聞

まちづくり icon 須坂景観づくりの会(小林義則理事長)は22日、市中央公民館に約90人が出席して発足式を開いた。同会の運営は主に市内で会社や商店を営む若手男女理事12人が理事会を開いて行う。景観づくり事業を通じて市の自活力の増進と郷土愛の育成に励む。先ごろ、県地域発元気づくり支援金事業に採択され、弾みがついた。中長期的取り組みとなる「黒壁プロジェクト」を進め、本年度は2回のまちづくり講演会を計画する。第1回は6月18日。
 黒壁プロジェクトは、新潟県村上市の黒塀プロジェクトがモデル。歴史的建物が集まる同市の小路でブロック塀を壊さずに木の板を打ち付け、黒く塗る「黒塀1枚1,000円運動」を所有者の協力を得て平成14年から続けているという。
 須坂の町並みガイドで観光客を案内する小林理事長は、住民の生活に触れることが来訪者に喜ばれることも実感している。
 人々が息づくまちに光を当て、統一感のある町並みを発信する手法として須坂黒壁プロジェクトを構想した。
 現在注目し、働きかける小路は、須坂クラシック美術館(東横町)
から須坂病院の南側を抜け、須坂病院東交差点から本上町公会堂を通り抜け、劇場通りを横切って国道406号(本上町・市ふれあい館しらふじ)に至る直線で500mの区間。
 黒壁、黒格子戸で通りに統一感が出ると、白しっくいの歴史的建物が引き立ち、通りの先へと来訪者を誘導する魅力的な景観が形成されるという。
 発足式で小林理事長は「活動は市全域の景観を考えること。市の発展と活性化のため、より多くの人が景観づくり事業を行ってほしい」と呼びかけた。
 田中和仁副理事長は「須坂の町並みの美しさは、白と黒のコントラストによってつくられる。まちの魅力を再発掘して住民参加型事業で愛され、活気にあふれ、住んでみたい、訪れたいまちを実現したい。山丸一番館(春木町)を結び、本町通り、銀座通りを周回するコースもできる」と説明した。
 来賓や顧問、相談役があいさつの中で若い力に期待した。
 現在、通りの関係者のほぼ半数に当たる15軒から同意を得ている。元気づくり支援金で本年度は50〜70mほど進め、活動は25年度以降も継続する。
 6月18日の「須坂の町づくり講演会」は、講師に国交省選定観光カリスマの吉川真嗣さん(新潟県村上市)を招く。中央公民館で午後2時〜4時。希望者は牧克也理事(☎090-1869-9513)へFAX(026-248-4020)で。

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