読書感想文の全国コンクールで優秀賞〜駒津友美さん(墨坂中3年)

2012-02-15 02:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 第57回青少年読書感想文全国コンクール(全国学校図書館協議会など主催)で、墨坂中3年の駒津友美さんの「『きみの友だち』を読んで」が中学校の部で最優秀作品(1編)に次ぐ、優秀作品(6編)に選ばれた。駒津さんは「まさかこんなことになるとは思わなかったので、びっくりしたけど、受賞が分かってすごくうれしかった。いろいろな人に『おめでとう』と言ってもらえて、だんだん実感も湧いてきた」と喜んでいる。
 昨年の夏休みの課題で書いた。「3年ぶりに読んでみて、以前感じていたことと、今思っていることは変わるのかと思って選んだ」と小学6年のときに読んだ「きみの友だち」(重松清著、新潮社)を改めてじっくりと読み直した。
 中学校を舞台にそれぞれ性格や考え方の違う登場人物と、その友達との関係を描いた作品。小学6年のときは「『みんな』が『みんな』でいるうちは友だちじゃない」という主人公の強さに共感したが、3年を経て「主人公は一人じゃない。周りには支えてくれている、たくさんの『みんな』が居る」と気付いたという。
 「中学の3年間で友達の大切さや、みんなと居ることの楽しさが分かるようになった。読んでいてそれぞれの登場人物が自分の一部や周りの友達に重なる部分があった」
 周りの人たちの大切な存在に気付き、「みんな」の中で生きていることを実感。周囲の人たちに支えられて生きる自分と作品を重ね合わせ、人との絆やつながりの大切さを文章に込めた。
 「本を読むことよりも音楽を聞くほうが好き」という駒津さんは合唱部に所属、昨夏のコンクールでは北信大会で金賞に輝き、県大会では銀賞に入った。
 現在は3月の高校入試に向けて勉強の日々が続く。将来は「今まで支えてくれた人たちに恩返しができるように頑張って勉強して、いろんな人の役に立てる仕事がしたい」と笑顔を見せた。
 同コンクールは小学校低・中・高学年、中学、高校、勤労青少年(20歳まで)の部に分かれ、それぞれ自由読書と課題読書(勤労青少年は自由読書のみ)の6部11区分で作品を募集した。442万125編(参加27,080校)の応募の中から、地方審査を通過した758編の入選作品で中央審査が行われ、入賞者を決めた。
 表彰式は皇太子殿下が列席する中、3日に東京で行われた。

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