世界の民俗人形博物館〜ハートで彩る30段飾り

2012-01-29 07:00 am by 須坂新聞

観光 icon 「恋人の聖地」須坂アートパーク内の世界の民俗人形博物館、須坂版画美術館、歴史的建物園で26日から「30段飾り1000体の雛祭り」が始まった。今年で6回目と日は浅いが、日本最大級の展示として知られ、特に今回は世界の民俗人形博物館が「プロが選ぶ観光・食事、土産物施設100選」に選ばれるうれしいニュースもあり、施設を運営する須坂市文化振興事業団では「須坂の早春の風物詩として、大いに盛り上げていきたい」と意気込んでいる。
 30段飾りは3月に行う「信州須坂しあわせ雛祭り」や「ぶらり北信濃ひな巡り」に先駆けて開催しており、毎回全国から約3万人が訪れる人気イベント。今回も3施設全体で約6000体を展示、メーンとなる人形博物館内の高さ6m・幅7m・奥行き9mの巨大ひな壇には約1000体が並び、版画美術館にも30段飾りが作られている。
 今回は恋人の聖地のアートパークらしく、人形博物館のひな壇には巨大なハートが浮き上がる趣向を凝らした。ぼんぼりをハート型に並べたもので、やさしい灯りの演出が訪れた人たちの目を楽しませ、心を温かくしている。照明を暗くすると、ハートを顔の輪郭としたマスコットが表れる仕掛けもある。玄関前にはハート型の顔出しひな壇も設置した。
 開幕前の24日には今年から770体の雛祭り展を始める石川県七尾市の関係者が視察に訪れ、展示作業を手伝った。
 30段飾りの会期は人形博物館が4月22日、版画美術館と建物園は5月6日まで。4月には近隣の臥竜公園などの桜、ゴールデンウイークには「五月人形菖蒲の節句展」と同時に楽しむこともできる。入館料は人形博物館と版画美術館共通で大人500円、小中学生100円。建物園は入場無料。問い合わせは人形博物館☎026-245-2340、版画美術館☎026-248-6633。
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 旅行新聞新社主催、全国旅行業協会と日本旅行業協会後援の「第32回プロが選ぶ観光・食事、土産物施設100選」のうちの観光・食事部門100選に世界の民俗人形博物館が選ばれ、1月20日、東京で表彰式が行われた。
 全国の旅行会社が投票したもので、ホテル・旅館100選、優良観光バス、優良バスガイド、もてなしの達人などの部門もある。
 須坂アートパークは平成22年4月にNPO法人地域活性化支援センターから恋人の聖地として認定され、同パークの主要施設である人形博物館ではハートや愛をコンセプトにした事業を多彩に展開、ハート型のモニュメントを設置したほか、ラブラブ人形展の開催や冬のイルミネーションイベントでは各作品に無数のハートを散りばめるなどした。
 人形博物館の渡辺章館長は「今後も多くの皆さんの心を癒し、愛を感じてもらえるイベントを計画していきたい」と話している。

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