関西からのバスツアー客が体験したのは?

2010-02-28 07:00 am by 須坂新聞

観光 icon 須坂市東横町の蔵のまち観光交流センターに23日、大手旅行会社クラブツーリズムが企画した関西からのバスツアーの一行22人が訪れ、信州の郷土食「やしょうま」づくりを体験した。市観光協会が提案した企画が実現したもので、世界の民俗人形博物館で開催の「30段1000体の雛飾り」と合わせて、須坂の魅力の一端に触れた。
 ツアーは「飯山かまくら体験と須坂のお雛まつり2日間」と銘打ち、初日は別所温泉などを訪れ、松代泊。2日目は須坂〜中野〜飯山を巡る。飯山では信濃平観光協会の協力を得て、かまくらの中に入って須坂で作ったやしょうまを七輪で焼いて食べるなど、北信濃の風土を満喫するコースとなっている。
 やしょうまづくりには、中町で郷土食体験工房「寄っと蔵い」を運営する女性メンバーや観光協会スタッフらが協力。ツアーの全員が初めての体験で、米粉をこねたり、丸めたりの作業に「粘土細工のようで童心に帰りました」と大喜び、輪切りにしたやしょうまがきれいな模様を見せると、写真を撮り合うなどしていた。奈良市から参加した横井情子さんは「観光施設を見るだけでなく、その土地ならではの体験や地元の人たちと交流できるツアーは楽しい。かまくらの中で自分で作ったやしょうまを食べるのはここでしかできない体験。とてもいい思い出になりそう」と喜んでいた。
 市観光協会では昨年夏ごろから全国の旅行会社にアプローチ。その結果、やしょうまづくりを体験するツアーは3月下旬までに各社合計で6回行われ、約150人が申し込んでいるという。同協会の駒津健一会長は「旅慣れている人たちがとても楽しいと喜んでくれた。2月は誘客が厳しい時期だったが、見通しが立ってきた。検討を加え、より一層充実した旅行企画としてPRしていきたい」と話している。

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