【須坂市清掃センター】2号炉、れんが脱落で修繕へ

2010-01-16 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 市清掃センター(米子、坂田和昭所長)の焼却炉2基のうち、2号炉は先月9日、炉内側壁の耐火れんががせり出して脱落(写真)し、仮補修を行って年末年始のごみ処理に対応した。修繕が広範囲に及ぶことから、市は今月7日の臨時市議会に修繕費2,000万円を計上、可決された。工事はごみが増える3月までに終了したいとする。長野広域連合の焼却炉(建設予定地長野市)が平成26年度稼働を予定していることから、市はそれまで維持したい考えだ。
 脱落が確認された2号炉の側壁は厚さ約42㎝。内側から耐火れんが、断熱れんが、断熱ボード、鉄板の構成。昭和54年の稼働から30年が経過し、熱による焼損で耐火れんががせり出して脱落したとみられる。先月14日に専門業者が調べ、16日〜19日に仮補修を行い、16日〜22日は通常2炉16時間運転から1炉24時間運転で対応した。焼損は前面壁の上部、下部など合計5カ所。
 一方、1号炉は昨年9月11日に前面壁が脱落。9月議会最終日に追加補正して修繕費650万円が認められ、11月に工事を行った。
 毎年、定期補修で部材の取り替えなど行っていて、本年度は約5,300万円、20年度は約4,300万円をかけた。実施計画で25年度まで定期補修を計画するが、費用は24年度以降減らしたい考えだ。
 同センターは「傷みは予測できず、修繕頻度が多くなるが、何としても26年度まで焼却炉を守りたい。負荷を減らすためにも減量化と高カロリーのハイプラ等の分別をお願いしたい。日々の点検を大事に、機械操作もマニュアル通りに運営したい」と話す。
 可燃ごみの焼却量はここ数年微減傾向にあるが、市の第4次総合計画後期基本計画では22年度に排出量1万tを目標に掲げる。今年7月からは家庭系ごみの有料化を導入し、目標達成を目指すが、全体の65%を占める家庭系の排出者(市民)の意識が大事になる。


2号炉側壁耐火れんがの脱落状況(昨年12月9日)


炉内(左側)へせり出した耐火れんが。断熱れんがとの間にすき間が見える(昨年12月、仮補修前)

2010-01-16 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



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