2009-10-25 09:00 am by 須坂新聞
JA須高管内で19日、長野県オリジナルリンゴ「シナノゴールド」の出荷が始まった。リンゴ3兄弟の最終ランナーとして、段ボール箱をカラーの専用箱に切り替えて一層のブランド化を図る。
シナノゴールドは、県果樹試験場がゴールデンデリシャスと千秋を交配・育成した。皮が黄色く、果肉のみずみずしさと細かい繊維がもたらすシャキシャキとした食感があり、糖度も高く甘みと酸味のバランスが絶妙。その一方、消費者の認知度はまだ低く、昨年は価格が思ったほど伸びなかった。
そこで同JAは、外観が似ている王林などとの差別化を図るため、段ボール箱を切り替えた。さらに今年度から、熟期が1週間ほど早いわい化栽培と普通樹の収穫期をずらし、食味重視の販売を強化。また、試食品提供など消費宣伝会を積極的に行い、農家の手取り向上を目指す。
19日初日は管内4共撰所から約3,500ケース(1ケース10kg)を重点取引市場を中心に出荷。全体的な出荷量は82,000ケースを見込んでいる。
ことしは7月〜8月上旬の冷涼多雨、盆過ぎの高温などリンゴ栽培に最適な天候に恵まれ、生育は順調。3兄弟は早生種つがると晩生種ふじをつなぐ中生種の新ブランドとして定着。須高のリンゴ全体の生産量の2割強を占める。
同JA営農部は「シナノゴールドは大変良い仕上がり。10、11月は柿、ミカンなど多くの果物が出回る戦国シーズンだが、抜群のおいしさをアピールをすれば勝ち抜ける」と話す。今月下旬から主力のふじ、サンふじが出荷される。
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