2009-10-24 08:00 am by 須坂新聞
須商・須園を再編統合し平成25年以降、市内に新設する工業系を含む総合技術高校の骨格を固めるため、県教委が設置した「地域とともに須坂新校を考える懇話会」(内藤靖座長、19人)は20日、市消防本部で第2回を開いた。新しい工業学科を「創造工学科」とする提案を意見交換後、了承した。精密機械、メカトロニクスの2コースを設定。通常より2単位多い10単位で県内最大の実習時間を確保し、環境に配慮できるスペシャリストの育成を目指すとする。
工業学科は、県工業高校長会でつくる須坂新校設立プロジェクトに依頼。3年前に実施した県内企業が工業教育に期待するアンケート結果も参考に、地域産業を担う実践的なものづくり人材の育成を柱に1学級40人ほどの学科を提案した。
精密機械コースは設計、製図、加工、材料の基礎の上に高度熟練技能士や金型デザイナーを養成する。メカトロニクスコースは設計、加工、組立、制御の基礎の上にロボット技術者や制御プログラマーを養成する。
1、2年は企業へ5日〜7日ほど出向いて実体験を積むインターンシップを、3年は年間通して企業で実体験を積むデュアルシステムを採用。高専や大学、大学校とも連携し、先端技術の研修を積む。
「選択技術の前に基礎基本を重視、実践的学習、あいさつ・言葉遣いのできる活気あふれる人材育成、心のこもったものづくりや新しい価値を願う、創造力に富む人材育成を大事にしたい」(竹内義明長野工業高校長)。
2年からコース制、実習重視、地域産業に根ざした科目、課題研究はデュアルシステム(長期インターンシップ)導入、先端技術研修、資格取得を増加単位とし卒業単位に認定、環境工学基礎を履修、学科の枠を超えた横断的科目を設定―が特色。進路は地元への就職や大学、専門学校への進学に対応する。
この日は工業系学科が提案され、商業系、農業系学科は両校でつくる新校準備委員会でも議論され、今後明らかに。次回12月18日は学校像と募集学級数などの学校規模について議論する。県教委は来年7月ごろまでに意見を集約し、その後、実施計画を決定する
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