【特集】須坂市議会〜健康福祉ランドに4,930万円の財政支援可決(2)

2009-06-27 08:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 一方、財政支援(2,230万円)について、善財予算特別委員長が予算特別委での討議内容を報告した。
 「解散決議をしていない会社に多額の補助金を出し、なぜ清算を急ぐのか理解できない」「平成17年に5,000万円近くかけてリニューアルした成果が表れていない」
 「死海の水体験施設(会社による設備投資2,700万円余)が経営を圧迫したことは事実なのに広告塔ということで反省の色が見られない」
 「市民に対する謝罪の姿勢がまったく見られないことで、市長がどう責任を感じているのか市民には明らかになっていない。特別清算にすることで市民に内情を明らかにすべきではないか」
 「会社の市民に対する説明責任が果たされていない状況で補助金や債権放棄の決定は、市民が意見を言う場を封ずることになり、6月議会で決することは拙速すぎる」
 「ふれあい健康センターは条例上、社会福祉施設。建設当時は運営に行き詰まったら一般財源を投入するという考え方があったかもしれない。実際は黒字になったため節税対策として賃借料を納めることになった。積み立てた2億900万円余を湯っ蔵んど再生基金のような名称にしなかったのか。過去にたくさん納め、今負債だから返してということが通るのか」と報告した。
 財政支援を含む一般会計補正予算1号に対する修正動議を提出した岩田修二議員は「特別清算を免れるための補助金支出や債権放棄に市民の理解が得られるか疑問。最大出資者の市民に対する責任をどう感じているのか伝わってこない。支出や債権放棄は納入された賃借料の範囲内で税金の投入には当たらないとの説明は理不尽で通用しない。合理性が認められず撤回修正を求める」とした。
 永井康彦議員は修正案に反対し、原案に賛成する討論を行った。「市民の健康福祉の向上と経済の活性化に貢献した会社は設立の目的を立派に果たした。市に納入した施設整備負担金2億900万円余があるにもかかわらず条例上、ここから充当できない以上、市民負担をトータルで考えることが必要。補助金による財政支援はやむを得ない」とした。
 石合敬議員は修正案に賛成し、原案に反対する討論をした。「大きな清算業務でありながら、市も市長も市民に対し、公の場で正式な説明をしていない。赤字補てんを税金支出で補うことの説明、陳謝もない。清算業務の前に清算が終わってしまうことが許されるのか。市や市長はスムーズな清算が市の信用につながると言うが、全く反対だと思う。行政批判が生まれ、信用失墜につながるのではないか」とした。
 採決の結果、修正案を起立少数(7人)で否決し、原案を起立多数(12人)で可決した。
【続く】

2009-06-27 08:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



須坂新聞


 須坂新聞はタブロイド判(20P~24P)で毎週土曜発行(年間48回)長野県須高地域(須坂市・小布施町・高山村・長野市若穂地区)で購読をいただいております。また配達地域外でも郵送にてご購読いただけます。購読料は1100円(月額/税込)です。購読お申し込みはこちらから。