市の入札〜最低制限価格、今月末から試行導入へ

2007-08-28 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 須坂市は、市が発注する公共工事の指名競争入札で設定基準(未公表)を下回る低価格入札が増えていることから、最低制限価格を設定し、今月末の入札から試行的に取り組む予定だ。対象は、建設工事では建設業法に定める28工種のうち土木一式と舗装の2工種、委託業務では測量業務と測量設計業務。予定価格が130万円を超える建設工事と50万円を超える委託業務に適用する。
 今年4月〜7月に執行した建設工事(設計金額100万円以上)の入札で、土木一式・舗装工事19件の平均落札率(予定価格に対する落札価格の割合)は63%と昨年同期比(15件、97%)を大きく下回った。件数では11件が低価格入札だった(昨年同期ゼロ)。
 市は低価格入札を調べる「建設工事に係る市低価格入札審査会」を設けて聞き取り調査など行っている。
 国は「公共工事の入札および契約の適正化の促進に関する法律」に基づいて適正化指針を設けているが、昨年6月の改正指針に沿って市は今年6月から適用となった新しい入札参加資格申請(19、20年度)を整えた。
 より多くの業者に受注の機会を与えるため指名業者選定委員会は指名業者を増やした。その結果、特に土木一式の下水道工事で指名業者が増えた。
 市はより競争性が高まり、低価格入札が増えたとみて、公共工事の品質確保や、過当競争の防止、建設業の健全な発展を期するため、最低制限価格制度を試行導入する。今後、指名通知書で業者に周知していく。
 最低制限価格は、建設工事では直接工事費・共通仮設費・現場管理費の一部を基準に、委託業務ではおおむね直接業務費の額を基準に設定する。今後は入札後に予定価格と最低制限価格を公表する。

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