外谷一磨君(須坂東高3年)/全国高校選抜大会で九路盤初代王者

2007-04-19 07:00 am by 須坂新聞

学校・教育 icon 第1回全国高校囲碁選抜大会(全国高校囲碁連盟など主催)がこのほど、大阪府で開かれ、「九路盤戦の部」で須坂東3年の外谷一磨君(7段、長野市)が初代王座に輝いた。同校からは平成15〜17年に全国選手権3連覇した高津昌昭さん以来2人目の全国優勝で、快挙に沸いている。
 通常の囲碁は縦横19マスだが、九路盤は縦横9マスで行う。展開の速さと序盤からの激しい攻防が特徴。一手でも間違えると大きく局面が変わり、今回は持ち時間が10分と短かったため、正確な読みと素早い判断が必要とされた。
 各地区代表14人が参加して1日で総当たり戦を行った。
 外谷君は九路盤は囲碁の習い初めに父と指して以来だった。十九路盤の団体戦にも出場したため、事前の練習はしなかったという。そのため要領が分からず時間切れとミスでいきなり1、3局目に敗れたが対局を重ねるに連れてこつをつかみ、後半、昨年の全国選手権優勝者や上位者との接戦に勝って10勝3敗で優勝した。
 「前日の団体で負けて肩の力が抜け、気負わず平常心で指せた。それが力を出し切ることにつながった。持ち時間が短く、常に攻めぎ合いなので精神的にも苦しかったが、攻めの囲碁が好きなので向いていた。自信になった。これを励みに夏の大会も頑張りたい」と喜びを語った。
 中学1年から囲碁を始め、高校入学後は囲碁部で高津さんらとの対局などで力を付け、日本棋院中部総本部にも通ってプロや棋院生から学んだ。昨年夏の全国選手権で個人ベスト16に進出した。
 顧問の本多健一教諭は「力はあったのでタイトルを取ることができて良かった。初代王座は意義がある。囲碁部の伝統の一ページとなる。今後は重圧を乗り越えて大きく成長してほしい。PTAや同窓会の協力に感謝したい」と話した。
 なお、同部では平日午後4時〜5時、囲碁教室を開いている。年齢は問わない。無料。問い合わせは同校TEL026-245-0331まで。

2007-04-19 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



須坂新聞


 須坂新聞はタブロイド判(20P~24P)で毎週土曜発行(年間48回)長野県須高地域(須坂市・小布施町・高山村・長野市若穂地区)で購読をいただいております。また配達地域外でも郵送にてご購読いただけます。購読料は1100円(月額/税込)です。購読お申し込みはこちらから。