滝沢直枝さん(井上町)銅板で墓を手作り

2006-11-24 07:00 am by 須坂新聞

趣味・生活 icon 須坂市井上町、滝沢板金工業所前社長の滝沢直枝さん(86)はこのほど、板金職人だった腕を生かして、銅板製の墓を手作りした。墓地はあったが墓がなかったことから、自分で建てようと約2年かけて完成させた。
 墓の形は標準的な3段の角塔。高さ130cm、縦・横95cm。ほかの墓を参考に自分で設計図を描いてベニヤで骨組みし、銅板は工場で余ったものを利用した。竿石の文字は打ち出しで刻んだ。土台の部分にお骨入れを設けたほか、ろうそく立てと線香入れも取り付けた。
 2年前から手の空いた時間に少しずつ作業を進めてきた。土台を作ったまましばらく倉庫に寝かせてあったが最近になって再開し、一気に作り上げた。8年前に長男敏従さんに会社を任せ、その後は日用品などを時々作る程度だったというが、腕の衰えを感じさせない見事な出来栄えだ。
 「大がかりなものは久しぶりだったので満足はしていないが何とか完成した。元気なうちに自分の手で世界に一つだけの墓を作れて良かった」と話している。70歳近くまで早起き野球の鮎建ファイターズでプレーし、昨年まで17年間毎朝、新聞配達をしていた。

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