2006-01-05 12:00 am by 須坂新聞
初収穫のメルローでワイン
くすのき農園の楠茂幸さんは、ワイナリー設立を目指して一昨年から須高地区でワインブドウ栽培を開始し、昨年秋、収穫したメルローを使った初めての赤ワインが出来上がった。
楠さんは須坂市本郷町と高山村千本松、桝形に合わせて1ヘクタールの農場を持ち、シャルドネやカベルネ・ソービニヨンなど七品種を栽培している。植樹して2年目を迎えたメルローが実を付け、秋に約60キロを収穫。小布施ワイナリーに委託して25本を醸造した。
糖度や味などの品質が安定するには定植から5年前後かかるが、自分で育てたブドウのワインを口に「若々しいがおいしい。可能性を感じさせる味。これからどんどん良くなる」と手応えを感じた様子。
会社の海外赴任で世界各地のワインを飲むに連れて「日本で本物のワイン造りを」との思いが募り、一念発起。オーストラリアに渡ってワインに関して有数のアデレード大学で学び、ワイナリーで経験を積んだ。3年前に帰国し、故郷で一からブドウ作りを始めた。
主な仕事は一年目は植樹と草刈り、害虫や病気の防除など。2年目は枝の誘引、せん定、摘芯、収穫などが加わった。定期的には草刈りや防除を行うが、作業量はどの程度手を掛けるかによって変わってくる。楠さんは55アールある巨峰と平行して基本的には一人で作業している。ワイナリー設立に向けてさらに品種や農地を増やす。
「風土を考えた棚の仕立て、育て方で、ブドウが伸び伸びと丈夫に生育し、栄養を蓄えられるように心掛けている。植樹と収穫に加えて、草刈りが思った以上に大変。思うようにはいかないが、日々の成長や変化が楽しみ。手を掛けて良いブドウを作り、世界に誇れるワインを造りたい」と話す。巨峰ワインも製造、販売している。楠さん電話245―4716。
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