【須高企業で入社式】 「試練乗り越える力を」〜将来担う若い力に期待

2017-04-08 07:00 am by 須坂新聞

工業・商業 icon 須高地区では3日を中心に入社式が行われた。米国第一主義のトランプ政権の誕生は県内経済にも影響を与える可能性があり、企業トップは「創造性を発揮して試練を乗り越える力」などを求めた。新入社員は「挑戦の精神で社会に役立つ人になる」と決意した。
 アスザックグループ(高山村駒場)は36人が入社した。同グループではセラミックス製品やコンクリート製品製造などのアスザックに14人、フリーズドライ食品製造などのアスザックフーズに22人を採用した。
 久保正直社長は「我が社は世界最大の消費国の中国、若くて伸び盛りのベトナムと日本の3カ国で事業を展開している。今後も事業を維持、発展していくには常に進化しオリジナル製品を出すことが大事。皆さんは変革のリーダーに成長してほしい。そのためにはチャレンジ精神で力を付け視野を広げることが大切。皆さんと一緒に力を合わせて世界の発展に貢献していきたい」と期待した。
 新入社員全員が決意表明し、田中輝政さん(25、須坂市塩川町)は「失敗を恐れずに、がむしゃらに行動し学び仕事を楽しみ、社会に貢献したい」。水口真菜美さん(24、長野市)は「探究心、誠意、責任を持って、人々の暮らしに少しでも役立つ仕事をする」と決意を述べた。
 一方、オリオン機械(須坂市幸高町)は、グループ会社3社と合同で入社式を行った。オリオン機械19人、オリオン精工5人、リオン熱学2人、オリオンシステム5人の計31人を採用した。
 入社式で、太田哲郎社長は「新たな事業として精密空調、真空ポンプの新製品などに取り組んでいる。海外事業も大きな課題。よりグローバル化を進める。一級の製品をつくるために一級の社会人になって。仕事にチャレンジして。グローバルマインドを持って。一日も早く会社になじんで力を発揮して」と期待した。
 新入社員代表で孕石海遊(はらみいし・みゆう)さん(24、富山県出身)は「会社のスローガンの『すべてはお客さまのために』の実現に向け、お客さまの声を大切に製品開発ができるよう、先輩から指導いただきながら積極的に学びたい。何ごとにも前向きに挑戦し、努力したい」と決意を述べた。
 大学で機械工学を学んで入社した関佳久さん(22、小布施町羽場)は「子どものころから憧れていた会社だったので、一級のエンジニアになって、貢献できるように頑張りたい」と語った。
 同社人事担当者によると、近年の新規採用者数は20人前後で、今年も例年同様、技術系や営業系などのバランスを考慮して採用したという。県外出身者は2割程度。採用者数を増やしている企業が増えている一方で、学卒者数が減っており、人材確保が難しくなっているという。
 須高地区の他の企業では鈴木(旭ケ丘工業団地)が10人、テクノエクセル(南横町)が6人を新規採用した。

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