オリオン機械〜インドに合弁会社設立

2017-03-11 07:00 am by 須坂新聞

工業・商業 icon オリオン機械(須坂市幸高町、太田哲郎社長)は、インドの冷凍機器製造販売会社、GEM(ジェム)社と昨年12月に合弁会社「GEMオリオンマシナリー(GOM)」を設立。今後共同開発するチラー(水循環による熱源冷却装置)の設計契約を4月10日に結び、GEM社隣のGOM工場で本格稼働する。7日、マノハランGOM社長(GEM社長兼任)と取締役に就いた太田社長がオリオン機械で記者会見した。
 GEM社は、マノハラン社長(57)ら3人が1984年に設立。国内シェア1位を誇るエアドライヤー(圧縮空気の除湿装置)年間約6,000台やチラー年間約200台(国内8位)のほかエアフィルター、冷却塔を生産する。国内に7支店を構え、従業員は150人。2015年度売上高は約10億円。
 新会社はGEM社からチラー事業の譲渡を受け、チラーの生産販売やオリオン製品の販売など行う。従業員は18人。出資比率はオリオン49%、GEM社51%。投資額は約2.4億円(チラー事業買い取り1.2億円、工場改修・運転資金各6,000万円)。社屋は約1,500平方メートル(工場・事務所・倉庫)。
 売上高目標は2017年度1.5億円、3年後の20年度9億円。
 オリオン機械の海外生産拠点は中国(上海・東莞)・韓国・台湾・タイに続く5カ国6社目。
 インド進出は2008年。インド国内に販売・サービス網を持つGEM社にオリオンブランド製品の修理を委託。一方、オリオン技術ライセンスによる吸着式ドライヤー開発部品の相互供給など技術提携を進めてきた。
 太田社長は「エアドライヤーシェアナンバーワンの技術と社長の人柄により違和感なく話を進めることができた。魅力的な市場へ技術を浸透させたい」。
 マノハラン社長は「昨年9月から合弁の検討を進め、合意に至った。株式は両者で持ち合う。オリオンで基本開発され、現地で設計生産するGOMデザインの製品はインド国内で日系企業その他外資系企業、OEMをはじめ既存設備の更新等へ提供していく。欧米市場も見据え、各国の基準をクリアする最高基準の製品を提供したい」と抱負を述べた。
 所在地はインド南部のタミルナドゥ州コインバトール市。州人口6,400万人。自動車関連(国内25%)や繊維(世界のインナーウェア60%以上)、機械産業が盛ん。工科大学が500校を超える。

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