小豆に聞く農作物、ことしの出来とは?

2017-01-14 07:00 am by 須坂新聞

趣味・生活 icon 須坂市の小河原町公会堂で9日夜、小正月の伝統行事「小豆焼」が行われた。いろりの炭火の上に「カワラケ」と呼ばれる鉄製の小皿を置き、その上に乗せた小豆の回り具合で、その年の農作物の出来や天候などを占うもの。ことしは早生・晩生リンゴの出来などが「上々」と出た。
 最初に明神様と戸隠様の機嫌、続いて、苗代、リンゴ、ブドウ、モモ、プルーンの出来・相場、台風、雨、霜の有無など約30項目を占った。項目ごとに2粒の小豆を乗せ、回り具合を役員が「上々」「上」「中」などに判定した。
 同町区の小学生最高学年の川口優花さん(豊洲小5年)と吉池優花さん(同4年)がカワラケに小豆を乗せたりする、みこ役を務めた。区民や地元小学生らが見守る中、小豆が勢い良く回転すると「これはいいぞ」「豊作かな」などの声が上がった。
 川口さんは「自分で小豆を置いたので、回るとうれしかった」と喜んでいた。主催した同町農家組合の関光雄組合長は「少子化で小学生の人数が年々減っているが、地域の伝統として、受け継いでほしい」と話していた。
 小豆焼き占いは、かつては各地で行われていたが、戦後、多くが途絶えた。同町区では1957(昭和32)年に復活させ、農家組合が中心となって行っている。公会堂に専用のいろりを設けている。若い世代に受け継ぐため、カワラケに小豆を置く神主・みこ役は小学生が務めている。

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