2020-03-23 10:36 am by 須坂新聞
先端にダイヤモンドが付いたペンでクリスタルガラスに点描するダイヤモンド・ポイントアーティストの小山弘道さん(73、須坂市南原町)は30日まで、笠鉾会館ドリームホールで「Hiro展〜クリスタルな幻想」を開いている。16日のオープニングセレモニーには約70人が訪れた。個展は今回が初めて。
小山さんは富士通須坂工場に勤務している頃に鉛筆画を始めた。テレビで偶然見たダイヤモンド・ポイントに興味を持ち、独学で35年。ペンで無数の点を打つスティップリング技法で光と影、人肌の質感や濃淡を表現する。グラスリッツェン(主に線彫り技法)とは趣が異なる独自の技法だ。
モチーフは主に女性。写真集や映画のポスターなどからイメージを膨らませて下絵を描き、ガラスに写す。
「女性のしなやかな曲線、質感に勝る魅力的なモチーフは自然界に存在しない。限りなく美しい形容を備える神に近い存在といえる。だからこそ描き手には強靭(きょうじん)な精神力が要求される。いい加減な気持ちでは描けない」
こうした意気込みで向き合った作品は動画(画像)共有サイトに投稿する。ファンも多く、国外アーティストとのコラボにまで発展している。小山さんは今回の個展でこれらの作品を出展。「時間をかけ、点刻を重ねたガラス絵の世界を楽しんでほしい」と話す。
セレモニーに参加した古川誠さん(75、南原町)は「町の文化祭などで少し見せてもらったことはあるが、こんなに素晴らしいとは」と感激。親族も大勢駆けつけ、母の小山久子さん(92、八幡町)は「地域文化の発展に役立てたらいいですね」と話した。
ガラス作品35点のほか、水彩画、鉛筆画10点を展示している。午前9時〜午後5時(最終日4時半)。無休。無料。同ホール☎026-246-7100。
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