2016-07-30 07:00 am by 須坂新聞
県立須坂病院(寺田克=まさる=院長)は26日、北棟講堂で運営協議会(会長・三木市長、委員17人)を開いた。寺田院長は、新棟建設(本年度から工事、来年夏完成)を機に病院名を変更したい、と提案した。病院機能が強化されることにより、県立病院機構の中核病院としての位置づけを明確にする病院名や、医師等が勤務を選択する際に判断しやすい名称が求められている、と説明した。
寺田院長は病院機能の強化後、須坂病院は県立5病院の中核病院としての位置づけの明確化が求められるとした。「伝統ある名称の変更は、慎重に検討すべき点が多々あるが、広く親しまれる名称になればありがたい」と述べた。
今後、名称を一般に公募し、選定委員会を設置して議論する方針。
委員からは「須坂病院という現名称に親しんでいるので、県立病院機構の中核病院としての位置づけが明確になる病院名が想像つかない」との意見があった。院長は「例えば長野県立医療センターや信濃医療センターが考えられる」と答えた。
同席した久保恵嗣理事長は「どこの県でも県立病院の中に総合的な病院がある。須坂病院は県立病院の総合的・中核的役割を担う病院にふさわしい名称に変えたい。県外から見ても分かりやすい、ふさわしい名称を検討してほしい」と述べた。
新棟は、南棟玄関前に3階建てを設ける。外来部門の拡充や内視鏡センターの拡充・高度化、健康診断・人間ドック事業の充実を図る。新築に合わせ、既存南棟も改修する。
平成27年度実績報告では、入院が前年度比1万人余(12%)増の9万3,700人余。外来は7,800人余(6%)増の12万7,000人余。新外来患者は2万6,500人余(3,000人増)。手術は1,703件(33件増)。内視鏡検査は6,360件(443件増)。分娩は、昨年4月から医師2人体制となり分娩を制限。昨年10月から常勤医師3人体制となり制限を解除し、192件(99件減)。
医師は外科4人、血液内科1人、整形外科1人、呼吸器・感染症内科1人、健康管理センター1人、循環器科1人、産婦人科1人など12人を採用した(前年度は7人)。
収支決算状況では9,100万円余の黒字となり、前年度の1億3,100万円余の赤字から2億2,200万円余改善した。
人間ドックは、日帰り1,489件(194件増)、一泊二日184件(51件減)。一泊ドックは平成29年3月末で終了し、2日間通院ドック(仮)に変更する方針、とした。
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