2016-04-23 07:00 am by 須坂新聞
信州すざか農業小学校豊丘校(小林道男校長)は16日から、本年度の授業をスタートさせた。小学1〜5年の児童21人(市内19人、市外2人)が農業体験を通して自然と触れ合ったり、地域の伝統文化などを学ぶ。
12年目を迎える。昨年度から募集定員を減らして、より丁寧に活動の中身を充実させつつ、親子での参加を呼び掛けてきた。
そのさとホールで開いた入校式で、小林校長は「農業小にはノートも教科書もない。農家先生がやることを目で見て体で覚えることが授業。畑を耕す鍬を上手に使えるようになることも授業の目的。そして、動物と遊んだり、おやつを楽しんだり、思い出をたくさん作って。今年は保護者の方も子どもと一緒に作業をして童心に帰ってほしい。また、自分たちで作った野菜を持ち帰って味わってほしい」とあいさつ。
入校式後は早速、畑での作業に励んだ。好天の下、農家先生や須坂園芸高生の指導を受けながら、ジャガイモ(種芋15kg)を植え付けた。
子どもたちは鍬を使ってうねを作り、その間に種芋を30cm間隔で植え、肥料をまいて土をかぶせた。
初めて参加した関祐理菜さん(森上小4年)と真由香さん(同2年)の姉妹は「鍬は重くて疲れたが、みんなでイモを植えたり、肥料をまいたり、とても楽しかった」、父親の明信さん(須坂市境沢町)は「子どもたちは野菜が嫌いなので、体験を通して野菜を身近に感じて好きになってもらえればと妻と相談して家族で参加した。生き生きしている我が子が見れて良かった」と喜んでいた。
小林校長は「先生方には朝の打ち合わせで作業方法などを確認してもらい、実のある授業にしていきたい」と取材に答えた。作業の後、子どもたちは2月に生まれた子羊18頭と触れ合いを楽しんだ。
授業は来年1月まで全16回。借用農地は畑が約13a、水田が約8a。農家先生20人が指導するほか、須坂園芸・須坂創成高校、JA須高が協力する。
2016-04-23 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント
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