箱根覇者(青山学院大陸上部)、峰の原で夏合宿

2015-08-08 07:01 am by 須坂新聞

スポーツ icon 正月の第91回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で初の総合優勝を飾った青山学院大(東京都渋谷区)陸上競技部(長距離ブロック)が1〜7日、須坂市峰の原高原で夏季合宿を行った。秋から始まる駅伝シーズンに向け、クロスカントリーコースで脚力強化に励んだ。原晋監督(48)が率いるチームは学生三大駅伝(出雲、全日本、箱根)での3冠を目指している。
 合宿は毎年恒例。同高原にある渋谷区内在住・在勤・在学者が利用できる渋谷区立峰の原青少年山の家「アクティブ峰の原」を拠点にしている。
 8、9月(計3回)に行う夏季合宿の皮切り。1次の全体強化合宿として部員、監督、コーチ、トレーナーら約60人が訪れた。
 選手たちは、標高約1,500mの高地にある天然芝のクロスカントリーコースで練習。「質より量を目指す合宿。箱根に耐えられる脚づくり」(原監督)とし、1日40kmほどを走り込んだ。
 3日夕は基本の2kmコースに1kmと500mの短いコースを組み合わせ、集団での走り込みをした。選手たちは汗だくになりながら24km近くのメニューをこなした。
 原監督は「使い勝手がいいコース。バリエーションを持たせながらやっている」。また、コースだけでなく「ここは安定して涼しい。しっかり寝られる」と、体調管理面でのメリットも挙げた。
 箱根駅伝を制し、チームは一躍脚光を浴びた。原監督は「(選手に)行動や練習に対する責任感が出てきた」と感じている。
 チームを引っ張るのは、箱根の5区山登りで快走した4年の神野大地主将(21)。「次に勝ってこそ本物。強さが証明できる」。合宿初日にはチームの士気を高めるため「苦しい練習に耐えて秋冬に笑顔で終わろう」と、声を掛けたという。
 自身は「中学の時は県大会にも出られなかったけど、努力すれば絶対に強くなれると信じて時間を惜しまなかった」と振り返る。箱根での活躍は、そんな努力のたまもの。「諦めずに努力することが大事」と語った。
 目標の3冠獲得については「戦力は整っている。さらに成長した姿を見せたい」と神野主将。原監督は「故障や病気などをせずにスタートラインに立つこと。そうすれば結果は付いてくる」と、自信をのぞかせた。

2015-08-08 07:01 am by 須坂新聞 - 0 コメント



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