【須坂市】井上駅跡地に案内板設置〜元要望に応え後世へつなぐ

2014-06-07 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市は、長野電鉄屋代線井上駅跡地(須坂市幸高町)に案内板を設置し、先月29日、関係者約20人を招き、除幕式を行った。除幕に際し、柴田正雄井上地域公民館長が案内板設置を祝う「高砂」(観世流)を謡った。
 屋代線(河東線)は大正11年6月に屋代〜須坂間24.4?が開業し、90年にわたり、須坂町の生糸や沿線の木材・硫黄・リンゴなどの地場産品を大量に輸送する須高の大動脈として役割を担った。
 平成24年4月1日付で廃止された井上駅は昭和42年当時、35万人余の乗降客を誇ったが、自家用車の普及とともに同58年には9万人に減少した。駅には歴代駅長が家族とともに住んだが、昭和47年には無人駅となった。
 昨年8月の地域づくり市民会議の際に地元から市へ「後世に語り継ぐ上で駅跡地に標柱を」との要望があり、市は駅舎に掲げられた駅名表示板と、ホームに設置され、利用者に井上駅と須坂駅・綿内駅方面を知らせた表示板のレプリカを解説とともに設置した。
 案内板は横70?、縦90?。レプリカ(アルミ製)と解説(ステンレス製)はそれぞれ横60?、縦45?。高さは2m。設置跡地は枕木で囲い、約50?の花壇として利用する。
 旧屋代線の活用について、市はインター須坂流通産業団地に隣接する井上駅周辺は、市道を拡幅し、産業団地の外郭道路としての活用を検討している。駅跡地の活用策は未定。
 除幕式で須田智雄第9ブロック区長会長(福島町)は「井上地域は須坂の玄関口で交通の便のいい地域。廃線は時代の変化で致し方ないが、跡地として後世に伝えることが今後の使命」と述べた。

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