2014-04-19 07:00 am by 須坂新聞
須坂市は市制施行60周年を記念して、須坂市九反田町出身で最後の紙芝居絵元の故塩崎源一郎さんの寄贈画展を5月2日まで南部地域公民館(臥竜公園内)で開いている。
作品は昭和54年、「故郷で役立ててほしい」と寄贈、市立博物館で所蔵している。今回は紙芝居原画「山中鹿之助」20点、絵画「東海道五十三次」全66点を35年ぶりに展示。いずれも豊かな色彩と繊細な表現が特徴。開場時間は午前9時〜午後5時。入場無料
塩崎さんは昭和14年大阪西成区に転居し紙芝居の世界で活躍。同22年には紙芝居を制作・配給する総合センターを設立し、全国に配給する絵元に発展させた。絵元は紙芝居を企画し、画家に原画を、作家に文章を書かせた作品を紙芝居屋に貸し出す仕事。手塚治虫と長編漫画「新宝島」を共作した酒井七馬、「孫悟空」作者の小寺鳩甫ら著名作家の作品も多い。
昭和20年代は日本各地で街頭紙芝居が行われ、多くの子どもたちを魅了した。その紙芝居文化を後世に伝えるために、平成7年に自宅を改装して塩崎紙芝居博物館を開館。「日本が再起するために子どもたちに視野の広い人間になってほしい」を信条としていた。
須坂を生涯愛し〝須坂の地でいつか街頭紙芝居を〟と夢見たが実現せず、平成12年に87歳の生涯を閉じた。
大阪西成区では平成25年度から原画約30万枚を順次デジタルアーカイブ(電子資料)化して、広く発信していくという。
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