2009-05-19 07:00 am by 須坂新聞
常盤中(市ノ瀬淳一校長、生徒360人)はこのほど、読書活動推進の取り組みが認められ、文部科学省から今年度の「読書活動優秀実践校」の表彰を受けた。利用しやすい図書館づくりを通しての読書習慣の定着などが評価された。
同表彰は全国の小中高校などを対象に毎年行っており、今年度は全国で140校、県内では3校が受けた。
同校では生徒の読書や調査学習の充実、教養・情操豊かな人間形成を目的に、宮下由美司書教諭(現三陽中)や長谷部貞夫司書補(昨年度退職)らが中心となって平成17年度から図書館の環境整備を始めた。
蔵書の充実として生徒に人気のある文学を増やしたり、要望を聞いて絵本やスポーツ雑誌、文庫シリーズなどを幅広くそろえるなどした。配置も見直し、入り口に文学を置いたり、特設コーナーを設置して、職場体験や人権週間などの学校行事に関する本や、人気本、人気作家本などを並べて生徒の興味を引くように工夫した。
本棚を低くして見通し良く明るい雰囲気にし、じゅうたんや畳敷き、ソファコーナーを設けてくつろいで読めるようにもした。
読書促進のため新刊などを校内放送やポスターなどでPR。保護者も協力してすべての蔵書にバーコードシールを張ってデータベース化し、借りやすくするなどした。
こうした取り組みが実を結び、1人当たりの年間貸し出し冊数が平均10冊に。休み時間の来室者も増えたという。10年ほど前からほぼ毎朝行っている10分間読書も定着した。
同校では「図書館は北校舎4階の東端にあるので、まずは生徒が足を運びやすい図書館づくりを心がけた。これまでの学校関係者、地域の方の協力のおかげ。より利用しやすい図書館にしたい」と話している。
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