【須坂市議会】須坂市が古城荘に計画の協力隊配置を疑問視

2017-09-16 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 須坂市が本年度計画している温泉施設古城荘(大谷町)への地域おこし協力隊2人の配置について、11日の須坂市議会経済建設委員会と予算決算特別委員会経済建設分科会で、活動目的や内容について、議員から疑問視する意見が相次いだ。
 市によると、協力隊員は古城荘の業務と、市の観光振興、日滝地域に関わる活動を行う予定という。今後、隊員を新規採用する。市は活動費100万円を盛った本年度一般会計補正予算案を9月市議会に提出した。
 温泉施設古城荘は、市出資の第三セクター須坂温泉株式会社が運営していたが、経営立て直しのため9月1日から民間企業の株式会社古城荘に賃貸した。
 市から古城荘に協力隊の配置を提案したところ、要請があったという。市政策推進課によると、地域おこし協力隊は地域活性化に関わる活動であれば、民間企業にも配置できるという。
 11日の委員会審査では、隊員が古城荘の民間業務と市の観光振興に関わる公的活動を行うことに対して、議員から「重複する部分もあり、曖昧だと隊員が活動しづらい」「古城荘に配置されて業務をしつつ、市の観光振興などの活動もできるのか」「民間企業は利益追求。なぜ市がそこまで支援するのか」などの指摘があった。
 市は「古城荘の売り上げ増のためだけでなく、市全体の観光振興につながる事業の位置づけ」と答えた。
 協力隊員への業務指示は古城荘が行うとする一方で、「市の観光振興に関することや地域活動のこともあるので、市の担当課も情報交換しながら、お願いしたいことは伝える」とした。
 日滝地域での活動については「地域公民館と連携しながら活動することになると思う」「協力隊の活動そのものは隊員が考えて行うのが基本。日によって地域に出て活動する時もあるし、中で仕事をすることもある。その時の状況によって違ってくる」と述べた。
 温泉施設古城荘にはことし3月まで地域おこし協力隊1人を配置していた。市は「市外を中心にチラシなどの配布をしたり、誘客宣伝活動を行ってもらったが、さほどの成果は表れなかった」。今回の配置については「地域との連携など、今までと違った活動ができるのではないかと考えた」と述べた。

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