紙芝居をまちづくりに〜市民有志がグループ立ち上げ

2017-06-17 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市民有志はこのほど、地域に伝わる紙芝居を活用して、教育や文化、福祉の向上に資するために「信州須坂紙芝居のさとプロジェクト」を立ち上げた。市立博物館所蔵の紙芝居を市民の手でレプリカ(複製)を作製し、市立須坂図書館に収め、市民が自由に借りて演じて楽しめるようにする。街頭紙芝居に使用された自転車も再現して、当時さながらに演じられるようにするという。
 同プロジェクトによると「須坂は紙芝居の宝庫」。市内には民話や地域を題材にした数多くの紙芝居があり、蔵の町すざか昔を語る会など手作りの紙芝居を口演するグループが活動。須坂高校の生徒が民話の紙芝居を英訳して上演するなど世代間交流も盛ん。
 また、街頭紙芝居最後の絵元・故塩崎源一郎さんは須坂市九反田町の出身で、約40年前に須坂市に数多くの紙芝居を寄贈、現在、市立博物館に収蔵されている。塩崎さんが設立した三邑会(さんゆうかい、大阪府)は現在も紙芝居を配給し、数年前から毎年須坂市を訪れてイベントなどで口演している。
 同プロジェクトでは、こうした事実をより多くの人に知ってもらい、市民が主体的に参加することで新たなまちづくりを目指す。
 三邑会の紙芝居師を招いて実技講習会を計画、演じ手の育成を図ると共に、当時を懐かしむシニア世代にも活躍の場を提供する。また、紙芝居は認知症予防の一助として介護現場でも注目されており、福祉施設などで実演することで、演じる側と見る側双方の生きがいづくりにつながると期待する。
 同プロジェクトは市内の紙芝居団体、個人などで構成。須坂市教育委員長の内藤靖さんが会長、蔵の町すざか昔を語る会代表の佐藤政世さんが副会長を務める。事務局を市立図書館に置く。
 内藤会長は「市民が演じて伝え、見る側も肩寄せ合って楽しむという、紙芝居本来の姿での伝承が期待できる。故郷の文化財を生かすことで、ふれあいの輪が広がり、支え合う温かなまちづくりを目指したい」と話している。
 発足会を兼ねた第1回定例会は7月8日午後2時から春木町の旧越家住宅で開く。事務局では「紙芝居やレプリカ作製などに興味のある方の参加を歓迎している」と呼び掛けている。問い合わせは事務局の市立図書館☎026-245-0784まで。

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