高校生カフェ〜20日間で来店者数は?

2017-05-13 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市内の高校に通う生徒有志を中心にしたグループ「S4」が、須坂駅前のシルキービル2階で期間限定で運営した「高校生カフェ」が4月29日、営業を終了した。4月10日からの20日間で延べ341人が来店。高校生だけでなく、大人や観光客も多く訪れ、S4は「地域の交流拠点にもなった」と手応えを感じたよう。今後は常設のカフェの開設を目指す。
 高校生カフェは、市の多目的ホールを借りて、平日午後4時〜6時と土・日曜日午前9時〜午後5時に営業した。S4メンバーがスタッフとなって接客した。
 飲食物は、市内の事業者から協力を得て既製品を提供したほか、自分たちでも仕入れて販売した。インテリア用品も事業所や市民から提供を受けるなどした。
 主に高校生の憩いや交流のためのカフェを目的にしていたが、来店者の約6割が大人だった。特に土・日曜日に年配者の来店が多く「ひと息つく場所があって助かる」「若い人と話がしたかった」といった声が多く聞かれたという。
 29日に夫婦で訪れた英会話講師のシェゲディン・マイクさん(51、南横町)は「カフェが好きで、知り合いから聞いて来た。ゆっくりできていい。若者の力で須坂を盛り上げてもらえれば」と話していた。
 また、市内のゲストハウス宿泊者や、山ノ内町の地獄谷野猿公苑に向かう途中の外国人観光客も5人ほど立ち寄った。28日は医師の張淑美さん(43、安曇野市)とフランス人のルーアンヌさん(17)が来店し、S4メンバーとおしゃべりをするなどして過ごした。
 ルーアンヌさんは「とても居心地が良くて、くつろげる。高校生がカフェを運営するなんて素晴らしい」。張さんは「いろんな世代の人たちが垣根を越えてつながれる場所だと思う」と話した。
 運営したS4メンバーにとっても学校ではできない、貴重な社会経験の機会になったようだ。リーダーの竹原壮太さん(須坂東高3年、旭ケ丘町)は「運営準備をする中で、多くの方に協力いただき、人と人との連携の重要性、会社や大人とのつながり方などを学ぶことができた。大変だったがとても充実していた」という。
 「『おいしかったよ』『また来たい』などのひと言がいただけてうれしかった。予想以上に高校生カフェが市民の役に立てた」と話した。

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