2017-02-25 07:00 am by 須坂新聞
老朽化している市立博物館(小山町)を笠鉾会館(横町)に移転する方針を示している須坂市はこのほど、関係する町の区長や団体代表らに概要を説明した。非公開で行われ、出席者から明確な賛否はなかったが、判断のためのより詳しい資料の提示を求める意見などがあったという。市は来年度、関係者や有識者らでつくる検討組織を設けて、移転に対する意見などを聞いたり、博物館の在り方などを探る考え。
関係者への説明は、10日に笠鉾を所有する中心市街地の町、16日にまちづくり団体など、22日にふれあい館まゆぐらの管理団体に対して行った。
現在の博物館は築50年(一部は開館後増築)で、耐震補強が必要。市は移転の理由、目的として、博物館の建て替えには多額の費用がかかる。改修しても費用対効果が十分でない。蔵の町並みと歴史・文化を核とした、中心市街地の活性化を図るため笠鉾会館などへ移転するとした。
概要については、笠鉾会館を改修して、博物館所蔵の考古や須坂藩関係資料などを展示する。調査研究機能も移す。笠鉾会館に現在ある笠鉾11基や屋台4台は現状どおり展示する。製糸関係資料は、博物館分館として既にその一部を展示しているふれあい館まゆぐら(東横町)に置き、「製糸資料館」として充実を図る。「笠鉾会館ドリームホール」から「須坂市立博物館」に改称するとした。
市や出席者によると「博物館のビジョンを示して」「笠鉾会館では展示スペースが狭いのでは」「移転による中心市街地活性化の効果や見通しは」「図書館も含めて考えては」などの意見があったという。出席区長の一人は「内容がある程度はっきりしないと判断できない」と話した。
市生涯学習スポーツ課では「まずは関係者に移転の方針を説明した。今後、検討組織を設けて、より広く意見を聞くなどしたい」としている。
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