2016-06-11 07:00 am by 須坂新聞
須坂市仁礼町の中島拓哉さん(28)が今月16〜18日にスペイン・バルセロナで開かれる障害者卓球の国際大会「パラ卓球 スペインオープン」に日本代表として出場する。2日、市役所で開かれた激励会で「支えてくれる仲間や家族のためにも、いい成績を残して帰ってきたい」と意気込みを話した。
中島さんは昨年3月に開かれた第35回ジャパンオープン肢体不自由者卓球選手権大会の個人戦・立位の部男子G1(上位グループ)で銅メダル、昨年11月に開かれた第7回国際クラス別パラ卓球選手権の男子シングルス戦クラス9で4位に入った。いずれも日本肢体不自由者卓球協会が主催する大会で上位の成績を収め、国際大会に出場できる権利を得た。
スペインオープンには中島さんを含め、男女14人の日本人選手が出場を予定している。クラス別(障害の程度ごと)に分かれ、海外の選手と対戦する。
中島さんは19歳のときに交通事故に遭い、高次脳機能障害と四肢まひがややある。卓球は中学から続けており、事故後もリハビリの一環で再びラケットを握った。「カットマン」と呼ばれるカット主戦型の独特のプレースタイルで戦う中島さんは「障害者でカットマンは世界的に珍しい。世界に衝撃を与え、初出場で1位を取りたい」と話した。
中沢正直副市長は「練習の成果を発揮すれば結果はついてくる。今回の成績が4年後の東京パラリンピックにつながる。ぜひ頑張ってほしい」と激励。中島さんは「いろいろな人たちに支えてもらっている。世界一になることが恩返しになる。東京パラリンピックに出られるように頑張りたい」と話していた。
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