須坂市〜3次元印刷機でデータ出力

2014-05-31 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 須坂市は24日、立体物(3次元のオブジェクト)が印刷できる3Dプリンターの入門講座を技術情報センターで初めて開いた。参加者は、リールに巻かれた細長い樹脂を溶かしながら一定間隔で輪切りにした3次元データを積み上げていく積層造形法による3Dプリンティングを体験した。価格が現在数万円まで低下(写真は約20万円)し、フィギュアなど趣味のものづくりから試作などビジネスへ可能性が広がっている。
 講師の上原和彦さん(小布施町)は、ICTビジネス研究会(事務局・須坂市)会長や組込み技術講座(市・長野高専主催)講師、市ICT講座アドバイザーなどを務める。
 用途について講師は「金型を使う量産には向かないが?試作品などがすぐできる?従来できなかったメビウスの輪のようにひねった物もできる」と話す。
 受講者は4社と個人の計7人。フリーソフトウェアの使い方を学びながら3次元データを作成し、数人が3Dプリントを体験した。
 母への贈り物として花瓶フィギュアを作製した飯島昇さん(39、飯綱町)はシステムエンジニア。「初体験だが設計通りにできて驚いた」と話す。
 また、オリオン機械で生産技術に従事する和田昌輝さん(26、長野市)は取材に「試作や設計段階で外注に出さないで事務所で作れるので業務に生かせたらいい」と応えた。
 市産業アドバイザーの小飼幸和さんは「次回は2次元の写真から立体物を仕上げるなど行いたい」と述べた。

2014-05-31 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



須坂新聞


 須坂新聞はタブロイド判(20P~24P)で毎週土曜発行(年間48回)長野県須高地域(須坂市・小布施町・高山村・長野市若穂地区)で購読をいただいております。また配達地域外でも郵送にてご購読いただけます。購読料は1100円(月額/税込)です。購読お申し込みはこちらから。