2013-06-15 07:00 am by 須坂新聞
遠藤酒造場(須坂市本上町、遠藤秀三郎社長)はこのほど、ストックホルム(スウェーデン)で開いた「モンドセレクション(世界食品コンクール)2013」に日本酒6点を出品し、6点共に金賞に輝いた。10年連続で賞に入った世界の5社とともに「プレステージトロフィー」が贈られた。一方、ブリュッセル(ベルギー)で開いた「iTQi(国際味覚品質審査機構)コンテスト2013」では最優秀味覚賞(三つ星)に。
モンドセレクションは52回目の開催。87カ国から3,234商品が出品された。
同社の金賞受賞は「渓流大吟醸」「渓流朝しぼり」「渓流純米酒」「渓流純米大吟醸」「渓流純米吟醸」「渓流蔵囲い」。
ノーベル賞授賞式典が行われるストックホルム市庁舎で開かれた授賞式、晩さん会に出席した遠藤社長は「審査員と交流を深め、有意義だった。10年前、他に先駆けて海外にチャレンジし、1年1年勝負してきたことが日本の参加者からも評価された。香りを同時に楽しむ、より高級な日本酒をワイングラスで飲む、飲み方が定着していて酒器も大事だと思った」と話す。
県内では酒造3社が金賞に入ったという。
一方、iTQiコンテストは欧州シェフ協会が開催。出品総数1,239点。同社の「渓流純米大吟醸」が三つ星(最優秀味覚賞)、「渓流純米吟醸」が一つ星に輝いた。
遠藤社長は「説明しやすい、分かりやすいライスSAKEの、純米酒に支持が集まっていた。ベルギーはビールを日本にPRしているので、ベルギー国内へ日本酒を売ったらどうだと言われた。自国のビールよりドイツビールが好まれるようで珍しさも受けているようだ」と話す。
同社の欧州への出荷は年に6,000本ほど(720ml詰め)という。「受賞は安心して使ってもらえる説得力にもなる。10年一区切り。金賞受賞を誇りに新たなスタートにしたい」(社長)。
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