2012-05-27 07:00 am by 須坂新聞
豊丘小学校の5、6年生36人は23日、古道「謙信道」を遠足で訪ね歩いた。風が心地良い新緑の中、豊丘上町(梅の木)から灰野峠(水中峠)を越え、高山村水中へと抜ける道を懸命に歩いた。
謙信道は、川中島合戦の際に上杉軍が上越、春日山城から川中島を行き来した軍道。豊丘もその道筋だったことから、同校は今年初めて、地域の歴史と山を学び、自分の足で体験することを目的に、遠足を計画した。
途中、灰野峠から明覚山(958m)に登り、軍が休息し態勢をととのえたとされる50m×25mほどの平場や御岳社、のろしをあげた場所と伝わる雨引城(あまびきじょう)跡まで足を伸ばした。児童たちは「疲れるよ〜」と口にしながらも、急勾配を登る足取りはハイペース。列を乱すことなく健脚ぶりを発揮した。また、この日は、米作りなどで普段から児童と交流する市川喜太郎さん(79、豊丘町)も同行。市川さんが事前に調べた謙信道に関する記述や、地元に伝わる道筋などの諸説を聞いた。
森山慶希君(6年)は「地元の明覚山に初めて登り、山城の跡を見る事ができて良かった」と感想。6年担任の山岸俊樹先生は「みんなで長い距離を歩きながら、同時に地域の史跡に触れることができるいい機会だった」と話していた。
同校は例年、豊丘ダム近くで飯ごう炊さんを行う班遠足を行ってきたが、今年から遠足と隔年実施する。
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