ジャスコ須坂店が2月閉店〜空洞化懸念、跡地模索

2008-11-22 07:00 am by 須坂新聞

工業・商業 icon 須坂市馬場町のジャスコ須坂店が来年2月20日で閉店する。周辺の大型店との競争激化や店舗老朽化によるもので、イオン(千葉市)子会社で須坂店を運営するイオンリテール中部カンパニー(名古屋市)が18日に明らかにした。地元の消費者は「買い物や交流の場がなくなり困る」と戸惑っている。また、須坂市商業全体に与える影響は大きく、地域経済の沈滞も懸念される。須坂市や須坂商工会議所は「須坂の玄関口である駅前の空洞化は避けたい」として施設・敷地を所有する長野電鉄(長野市)に跡地の有効利用を求めていく。

 須坂店は昭和51年、長野電鉄須坂駅東側に開店。売り場面積はテナントを含めて約3,700平方メートルで食料品や衣料品などを販売している。敷地面積は約9,200平方メートル。駐車場は226台収容。最近は須坂市のほか、長野市、中野市などで大型スーパーの出店が相次ぎ、イオン店舗としては小規模で消費者ニーズに応えられなくなってきていた。ここ数年売り上げが落ち込み、19年度の売上高は11年度比で7割ほどという。
 イオンは先月、全国60店舗を閉鎖する方針を公表。立地環境の変化に応じスクラップアンドビルドが常の業界で戦っているとする。イオンリテールの県内店舗はジャスコ14店、サティ3店、マックスバリュ6店、メガマート4店だが、閉鎖対象は須坂店のみ。
 須坂店の従業員は正社員19人、パート・アルバイト95人の114人で、7割が地元採用。赤穂好範店長は「須高は小商圏で激戦区。32年にわたり、皆様に支えられ感謝です。従業員には閉店方針を伝えた。グループ内の他店への異動や、同業他社への就職も支援したい。アンケートや面談で従業員の生活への配慮は最大限したい」としている。
 中部カンパニーは「イオン内部であたったが、引き継ぐ店舗はなかった。年明けから売り尽くしセールでご愛顧に応えたい」。
 長野電鉄は「以前から経営状況は聞いていたが突然のこと。イオンの協力を得ながら後継テナントを見つけたい」とコメント。ジャスコ中野店が立地していた中野駅前の敷地・建物も同社所有だが、同社グループが跡地にスイミングスクールを経営し、中野市が1階部分を借り受け、保健センターなどを設置しており、「須坂市の協力があればありがたい」とする。
 三木正夫市長は取材に「長い間、市民に親しまれてきただけに残念。存続をお願いしたいが、跡地利用や従業員の雇用確保に万全を尽くしてほしい」と答えた。
 須坂商工会議所の牧勇男会頭は「駅前クリーン作戦、防犯活動など近隣商店街との共存共栄に努め、高齢者の買い物の拠点として支持されていた。駅前は須坂の顔であり、存続を強く望む。長野電鉄、イオン、須坂市は跡地利用に努力してほしい」としている。

2008-11-22 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



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