2008-01-29 07:00 am by 須坂新聞
豊洲小郷土室に収蔵される農具や昔の家庭用具、土器、文書資料などを整理・整とんして授業に活用してもらおうと先ごろ、地域の有志がボランティア組織を立ち上げた。名称は「豊洲地区学校支援会」(森山安夫会長、10人)。18日、作業を開始した=写真は宮下芳一校長も出席する開始式で。農具などに名称を張り、目録を作る。会では地域で眠る資料(教材)の寄贈も呼びかけたいという。
会員は60代〜70代。農作業が機械化、近代化する以前の昭和30年代、40年代まで使われた木製農機具などに対面し、懐かしい思い出話もあふれる中、作業を進めた。
同じ豊洲地区内の畑でも土の質(砂利、粘土など)によって使う鋤(すき)の幅や、取り替え式金属刃の有無が異なるという。米、大麦、小麦、大豆、キビ、アワ、ヒエなどを育て、脱穀、選別作業のこつなど身につけた技も披露し合った。
当時リンゴの出荷には木箱を使った。刷り板(すりばん)と呼ばれる型で「祝」「旭」と品名や、生産者を示す屋号を墨で付けたという。どれも大事に使われた道具類だ。
森山会長は「室が物置のようになっていたので学校ボランティアを呼びかけた。今やらないと引き継がれなくなってしまう。整理することで地域の宝が生かされる」と話す。
宮下校長は「ボランティアは大変ありがたい。農具などは米作りの学習で実際に使ってみたい」と話す。
2008-01-29 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント
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