【「まん延防止」解除】須高の飲食店が通常営業再開〜にぎわいを期待、一歩前へ

2022-03-12 10:21 am by 須坂新聞

お知らせ icon 新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、1月27日から県に適用されていた「まん延防止等重点措置」が7日、解除された。県内の重点措置は感染「第6波」を受けて、当初2月20日までの予定で開始したが、その後、新規感染者数の高止まりなどを受けて今月6日まで延長されていた。須高地区でも休館や利用制限がされていた公共施設も順次再開され、飲食店の営業時間の短縮要請が終了した。本紙では、須坂市内の飲食店を取材、店主から期待と不安の声を聞いた。
 須坂市馬場町の海勢寿し店主の阪田昇さん(67)は「通常営業に戻ったのはありがたいが、お客さんが戻ってくるのか分からない」と心配していた。
 同店は通常深夜12時までの営業だが、重点措置期間中は9時に短縮して営業してきた。「期間中は会社や地域の人が集まっての宴会がなくなり、少人数での飲み会が多くなった。9時ということはオーダーストップが8時半。9時前に車の代行予約が集中するので、お客さんはゆっくり飲めなくなった」。
 時間短縮により売り上げは通常の半分以下となり、経営面で大きな痛手。従業員の勤務時間も大幅に短縮。雇用調整助成金などの政府支援、須坂市のプレミアム商品券、須坂商工会議所のテークアウトなどは「とても助かった」と感謝した。
 重点措置の解除について「コロナ感染対応に苦しむ期間が2年に及び、お客さんの生活スタイル、飲み方が大きく変わった。20〜30人が利用できる宴会用の座敷はほとんど使っていない。春の歓送迎会に期待したいが」。
 さらにロシアのウクライナ侵攻が新たな打撃となった。「カニやウニ、甘エビが入らなくなり、魚は全般的に品薄で高値。これまで通り皆さんにすしを提供できるかも不安。コロナも戦争も収束しないとお客さんは安心して飲めない。早く収束して、以前のようなにぎわいが戻ってほしい」と願っていた。
 市内の別の飲食店では重点措置期間、当初は夜の営業をやめ昼のみの営業とした。だが昼も客の入りが悪く、1週間は完全休業した。店主は「本来なら仕入れをして、経済を回さなければならないが、仕入先には大変迷惑をかけてしまった」と残念がった。
 重点措置が解除になり、「夜の営業を再開、アルコールが提供できホッとしている。売り上げに大きな影響があるので。お客様の入りは昼は戻りつつあるが、夜はまだまだという感じだ。お客様の入りは感染が落ち着いた昨年末に比べて、1〜2割ほど。コロナが収まらないと変わらない」と話していた。

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