ガロンズ初のホーム2連勝〜通算4勝2敗で3位に順位押し上げる

2020-11-28 07:00 am by 須坂新聞

スポーツ icon バレーボールVリーグ2部(V2)男子の須坂大会が21、22日、市民体育館で行われた。須坂市を拠点にV2の3季目(Vリーグ5季目)を戦う長野GaRons(ガロンズ)の今季初のホームゲームで、初日にヴィアティン三重を3―1で破り、今季ホーム初白星を挙げると、2日目は東京ヴェルディに3―0のストレートで勝利し、Vリーグ参戦以来初となるホーム2連勝を果たした。
 通算4勝2敗(勝ち点12)で前週の4位から3位(11チーム中)に一つ順位を上げた。次戦は28、29日に東京で、きんでんトリニティーブリッツ、つくばユナイテッドSunGAIAと対戦する。
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 長野ガロンズの今季ホーム初戦は新型コロナの影響で、急きょリモートマッチ(無観客試合)で行われた。
 初日の三重は第1セットを落としたが、第2セットは一進一退の攻防から18点目の石坂選手の速攻を切っ掛けに連続得点し奪い返した。第3セットはセカンドテクニカルタイムアウト(16点目)を取られたが、浅田選手の強打や鰐川選手のブロックが連続で決まるなど逆転で競り合いを制した。第4セットも序盤はリードを許したが高瀬選手の強打で18―18に追い付くと、22―22から石坂選手が3連続得点し、今季ホーム初勝利を挙げた。
 2日目の東京は第1セット開始から5連続得点でリードを広げると、連係ミスなどで中盤以降は接戦になったが、酒井、高瀬選手の強打で流れを引き戻し競り勝った。第2セットは激しい得点争いから、14点目の浅田選手のブロックポイントを切っ掛けに連続得点するなど混戦を抜け出し連取。第3セットは序盤からブロックが好調で、鰐川選手の3連続得点や石坂選手の速攻、浅田選手の強打などで相手を圧倒し、ストレート勝ちした。
 今季から主将を務める酒井駿選手(23、長野市)は「ホーム2連勝はガロンズ発足から今までになかったことなので、成し遂げられてうれしい」、チームGM兼監督の篠崎寛さん(50、須坂市南小河原町出身、長野市)は「相手がどこであろうとホームで勝つことがチームの最大の目標。無観客になってしまったが、2連勝できて、とりあえずほっとしている」と喜んだ。
 今季は選手17人のうち6人が新加入。最年長が23歳と昨季よりさらに若返り、全く違うチームに生まれ変わった。リーグ戦に向け、練習ではディグ(スパイクレシーブ)やブロックなど守備面を重点的に強化。週末には練習試合も数多く重ねてきたと言う篠崎監督は「質、量ともに今までで一番練習してきた。これまでやってきたことが、いい形で結果に結びついてうれしい」
 酒井主将は「今季は試合の中でどれだけできるか、リーグ戦をチームが成長できる機会と捉えている。挑戦者として戦っていることが、ミスを恐れないプレーにつながっている」と話す。
 昨季最下位(12位)からの巻き返しと上位進出を狙うチームはここまで通算4勝2敗で3位と好調だが、リーグ戦は始まったばかり。篠崎監督は「今年は勝負できるチーム」と手応えを口にしながらも、「相手は全て格上のチーム。今回も勝ちはしたが、大事な場面での細かいミスなど新たな課題も見つかった。そこを詰めながらいい結果につながると信じて一戦一戦を戦っていきたい」、高瀬太一選手(23、栃木県出身、須坂市南横町)は「ホーム2連勝はうれしいが、気を抜かず勝ちを重ねていければいい」と先を見据えた。

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