2011-02-27 07:00 am by 須坂新聞
須坂市文化振興事業団はメセナホール開館20年記念事業として今年11月23日に「20年目の第九演奏会」を企画、その演奏会に出演する市民合唱団の初練習が19日、メセナ小ホールで開かれ、参加申し込みをした老若男女の197人が顔合わせと共に発声などの練習に取り組み、会場は初練習とは思えない熱気に包まれた。
同ホールは1991年11月23日に開館、こけら落としイベントとして約350人の市民合唱団による第九(ベートーベン作曲の交響曲第九番)の演奏会を盛大に開いた。今回は「原点に戻って、長年支えていただいた皆さんに感謝の気持ちを伝え、新たな一歩をしるそう」と、記念事業の目玉として企画した。
同事業団が約200人をめどに市民合唱団の募集を開始したところ、「20年前も歌った。あの感動をもう一度味わいたい」という人や「親子で一緒に歌いたい」という人など年齢・経験を問わず、北信一帯から申し込みが殺到、当初の目標を達成する人気を示した。
初練習では、指導者として当日演奏するメセナホール祝典オーケストラのコンサートマスター村石達哉さんをはじめ、内山博さん、松橋悦子さん、渡辺真美子さん、ピアニストとして関谷美紀さん、石坂庸子さん、山田鈴子さんが紹介され、ソプラノ・アルト・テノール・バスに席を大別した団員は「初めての人はとにかくどんどん声を出して」や「次の音、次の音につなげていくように歌って」などの指導を受けながら一生懸命楽譜を追っていた。参加者の一人、須坂市新田町の小林忠雄さん(75)は「人生への挑戦のつもりで参加しました。初めてのことでまだ何もわかりませんが、少しずつ積み上げて頑張っていきたい」と意欲を燃やしていた。
同事業団では「市民合唱団は200人に限らず多ければ多いほど迫力が増します。2回目以降も参加を受け付けますので、須坂の文化を全国に発信するこのイベントにぜひご参加ください。初心者の方も大歓迎です」と呼び掛けている。
次回の練習は3月12日午後7時からメセナ大ホールで。今後4〜9月は月2回ペース、10・11月は回数を増やして本番に臨む。合唱団の参加費は1,000円、初回参加日に徴収する。楽譜は実費。申し込み・問い合わせはメセナホール☎026-245-1800まで。
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