2011-02-12 07:00 am by 須坂新聞
須坂市内の23団体などで構成する市男女共同参画推進市民会議と市は5日、シルキーホールで「男女共同参画いきいきフォーラム」を開いた。「パパが育児休業?」など身近な問題をテーマにした3つのミニドラマをもとに、約200人が意見を交換した。
ミニドラマの一つ 「パパが育児休業?」では会場から▽妻を助けたい▽会社の環境が整えば取りたい▽子育ての大変さを知ってほしい▽夫の稼ぎだけでは生活できない。共働きなので協力してほしい▽時代、環境に対応して―など賛成の声が上がった。
その一方で▽取得は経済面で大変に▽会社に迷惑をかける。自分のポジションがなくなる▽零細企業の多い須坂では難しい▽男は外で稼ぐのが本能―などの声があった。「男性が育児休業を取るのはどうか」との問いに対して、5割ほどが肯定的な答えを出した。
企業戦士として働き定年退職した夫が家でゴロゴロ、妻はイライラ―というミニドラマ「マスオさんの老後」では▽自分もマスオさんになる可能性が十分ある▽責任の半分は妻。マスオさんにならないよう教育している▽夫は老後も家事や趣味、ボランティアなどに汗を流してほしい―などの声があった。
また「老後の目標、生きがいがあるか」との問いに対して、5割ほどが「ある」と回答。「妻が出かけるとき食事の用意は誰がする」との問いでは、4割ほどが夫や家族が用意すると答えた。
最後に「自分の介護を伴侶に」との問いに対して、男性の9割、女性の3割が同意するなど男女でのミスマッチが見られた。会場からは「老老介護は難しい。公的なサービスをうまく利用して」などの指摘があった。
コーディネーターを務めたフリージャーナリストの内山二郎さん(長野市)は「男性の参加が半数ほどいて関心の深さに驚いた。ミニドラマを通して問題提起したが、家族で話し合うきっかけにしてほしい。それが解決につながる」と結んだ。
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